【 腐りかけのteenager  】
電車男は話を続けた。

「僕いつもこの駅から乗ってくるんです。」

だから何・・・?(~o|l|)

「そう・・・。お互い朝早く大変ね。」

私のナイチンゲール精神が言葉を返してしまう。

「はぃ・・・。僕の高校隣の県で、機械高校に行ってます。」

「ふぅ~ん。」

その日以来、男は毎日のように私の姿を探し、私の近くに寄ってくる。

まぁ、どう見ても私より年下。

ちょっとキモイ後輩とでも思えばいいか。

それに乗り継ぎ地点まで20分の電車の中は結構退屈だったので、暇つぶしにも丁度良かった。

私はこの子の存在を特に深く考えなかった。

話し相手が怠い時、私は寝たふりをし電車に乗っていた。

たまに本当に眠ってしまい、乗り継ぎ地点で電車男に起こされる事もあった。

私がいつものように電車に乗り寝たふりをして座っていると、いつものように目の前に電車男が座って来た。

電車男は何故か落ち着きが無く、ゴソゴソしていた。

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