【 腐りかけのteenager  】
それから数日、駅周辺をうろつきながらパパを探した。

新幹線の改札口で時計を見ている男性を発見。

年は35歳位で、綺麗めな人だった。
★。.:*:・"。.:*:・"☆★

私は勇気を出して声をかけた。

「すみません・・・。今お時間ありますか?この辺良く分からなくて・・・。」

「うん。大丈夫だけど?道に迷ったの?」

「いいえ。お腹空いて・・・。この辺で美味しいご飯屋さん知ってたら教えてもらおうかと思ったんです。」

「あぁ。いいよ。僕も丁度今、ご飯食べようか迷ってたところなんで、良かったらご一緒します?」

「いぃんですかぁ~?!」

私はとりあえず、標的を定めた。

気持ち悪い親父よりは、少し値が下がっても綺麗めな人との方が長続きするだろうと思ったから・・・。

「今日はお仕事帰りですか?」

私は自然と話を始めた。

「うん。そうだよ。出張ばっかりでね・・・。」

それで、新幹線―

「大変ですねぇ~。お子さんは寂しがるでしょー?」

「・・・そう・・・だね。ハハッ」

少しためらった。イケル!!
(`・ω´・+。)d

私は確信した。

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