【 腐りかけのteenager  】
私はその足で泣き顔を抱えたまま家路に着いた。

帰りの道の事なんて、これっぽっちも覚えていない…。

ただただ、今日という日が人生で一番情けなく、むなしい日になったと言うことだけは覚えている。

私は家に帰ると一目散に、机の一番下の引き出しを開けた。

援交の記事が載っている雑誌や、テレクラの番号が書いてあるティッシュを手に取り、粉々に引き裂いた。

そして、私はポケットの中から携帯電話を取りだし、電話帳を開いた。

ナンパや援交で知り合った人達の電話番号が無造作に入っている。

名前を見てもパッと思い出せない人もいた。

何やってたんだろう私…。

ポツリと呟きながら、一人ずつ消去していった。

もうこんな事は二度としない!!

私は心に誓った。
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