* 恋色花火 *
奏祈が、ウチに遊びに来てた日。
お父さんが、いつもより何時間も早く帰ってきて
「お母さんが、死んだ」
って言って
あたしと、絢架の弟の新汰《あらた》を置いて
どっかに消えた。
奏祈も、全部見てたから
一緒に悩んでくれた。
その結果、
あたしは部活も高校もやめて
新汰と絢架を育てることにした。
お父さんは、50万を置いていったから
前から、出て行く予定だったんだ。
奏祈は、部活を辞めて
バイトしてた。
奏祈は、家を出て
お父さんが買ったマンションで
あたしたちと同棲を始めた。
でも、日中は学校でいないし。