☆空色の傘☆【完】


「蒼?」


「ん、大丈夫だよ、
ほんの少しだけ彼女に
伝えたいことがあって」


何であたしがって感じのムスッとした顔のそいつの前に立つと優しい笑顔で話し出した。


「あの、私は空が私の全てって
位に大好きだから、空を傷つける
あなたをあまりよく思わない。
でも、自分を見失ってるあなたに
そうやって自分も傷つけてるってこと
気づいてって伝えたくなったの。
それじゃあ、自分を大切にね?」


それだけ言うと「空お待たせぇ~」と俺の腕に自分のを絡めてきた。


「た、ただっ!
ただ二人をみたらあんまりにも
自分の時と神木君が違くて…
悔しくて…あたしの方が
いいのにって……
おも、って…それ、で…
とっ、とにかくっ!
悪かったわっ!じゃあねっ!!」


言うだけいって、クルッと向きを変えるとズンズン歩いていってしまった。


人騒がせなやつが立ち去りようやく俺達はクラスに戻り、スーツ組を見に行ったがすでに食べ物がなくなってた。


2時には閉店となり、早々に片付けて後は見学できた。


二日目も同じように過ぎ、閉会し優秀クラスの1つに見事選ばれた1組!!


学食チケットをゲットし、からかわれた川北も取り合えず満足げだ。


こうして俺たちの初めての文化祭は楽しく終了した。





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