Hurly-Burly 4【完】
そんなあたしのケータイちゃんは大事に
使ってやってると思う。
物は大事に使う性格だからかもしれない。
傷の1つついていないのでまだまだ使えるわけだ。
母さんにケータイ買い替えるかと聞かれたが、
まだ美しい保存状態なので大丈夫ですと伝えた。
今時のコンビニはとても便利になったと思う。
お外にベンチまで置いてくれているぞ。
どうも、立ち食いというのには抵抗があった。
座って食事する方がどちらかというと落ち着く。
それにしても、日に日に寒くなる。
もうすぐ12月に入るせいなのか?
だったら、1月や2月の寒さは尋常じゃないのでは
と今から恐ろしいことこの上ない。
寒さに弱いあたしには厳しすぎる。
首元にあるマフラーだけが防寒対策だ。
コートもそろそろ出すべきなのだろうか?
しかし、足が寒すぎて凍死しそうだ。
スカートの裾を引っ張って出来るだけ、
足を風から守りたいなと試みる。
頑張って見るもののあまり状況は変わらない。
仕方ないな、よっちゃん早く決めておくれよ
と思いながらまた1つフライドポテトを
手に取って、ゲームに熱中していた。
※通りすがる人にはゲームをしている
ようにはどうしても見えません。
何か、ケータイと戦ってる人に見えてます。
ブツブツ呟きながらゲームをしているため、
誰も近づきたくありません。
そういえば、鍋パーティーの開催を目論んでたんだ。
よっちゃん家が会場決定したはいいけど、
どの程度が来るんだろうか?
そして、何鍋にするよっていう問題も発生する。
辛いの好きな人多かったらキムチ鍋なんかも
いいなって思いつつ、この間兄ちゃんと一緒に
食べたトマト鍋なんてのもいいと思う。
ムフフ、これはワクワクしてきた。
※妄想をしているため、周りの人々には
あの子大丈夫かなと心配されてます。
そういえば、今日の夕飯は何にしようかな?
後で、買い物して帰ろうかな。
今日は何がお得だったっけな?
チラシを読んでおいたはずなんだけどな。
兄ちゃんがグラタン食べたいとか言ってたような
気もするんだよね。
グラタンだったらホワイトソース買わなきゃだ。