Hurly-Burly 4【完】

変な子かもしれない。どうとでも思えばいい。

ただ、あたしは自分で決めたことは絶対事項なのだ。

みんなまとめてあたしが見守る。

ファインティングポーズを取ると慶詩に噴かれた。

「っぶ」

「な、何で笑う!?」

大真面目で言ってるのに笑われるとは思わなかった。

ゲラゲラお腹を抱えて笑う慶詩にイラっとしながらも、

他のメンバーを見るとみんなお腹抱えてた。

京君だけが密かに後ろ向いて静かに笑っていた。

「そ、そんなに笑わなくたっていいじゃないか!」

ちょっと、恥ずかしくなってきた。

あたし変なこと言ってしまったのか?

ううん、恥ずかしいことじゃない。

堂々とするのよ、日和!

「日和ちゃんって見た目と違って逞しいよな。」

「見た目もいつか逞しくなってやります。」

「いや、ならなくていいよ。」

ターヤンさん、きっと立派なレディーになって

あっと驚かしてやりますからね。

「それに、日和ちゃんの一言一句が笑いのセンス

あると思う。短編集みたいなの出せば儲かるよ。」

やっちゃんさん、出版社に売りつけてみます!

「あたしは足を引っ張るような存在だけには

絶対にならないわ。二歩ぐらい下がった後ろで

みんなを見守る存在になりたいんだもの。」

強く有りたいと思えば思うほどに誰かの為だと

誰かは言うのだ。

だけど、あたしの場合自分の為に強くなりたい。

「みんなが戦うならあたしだって同じ土俵に

上がって戦ってやるわ。それぐらいの覚悟持って

一緒に居るんだから見縊らないで。」

そのために出来ることならどんな手を使ってでも

やってのけてやるんだ。

守られたいとか普通ならば思うのかもしれんが、

そんなのゴメンだ。

あたしがみんなを守りたいんだって言っても

また笑うんでしょ?

「稜さんが気に入るのも当然の話だな。

日和ちゃんにはいつも驚かされる。

だけど、男より男気あるヤツは俺も嫌いじゃない。

こんな奴らだけど末永く仲良くしてやってくれ。」

ターヤンさん、今の男気でしたか?

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