Hurly-Burly 4【完】
小豆係長のせいだわ!
ちぃ君があれほど汁粉を食べたがるからだ。
今にも悪夢で魘されそうで恐ろしいことこの上ない。
仕方ないな、今何時かな?
壁に掛かった時計を見ると22時へと針が進みそうだ。
まだ、外出しても大丈夫だよね。
未成年が出歩いて良い時刻だよね!?
よしっ、しょうがあるまい。
兄ちゃんには置き手紙を残して置こう。
※お風呂場に行くのが嫌なだけです。
他に何か買うべきものはあるかなと冷蔵庫
を除くと牛乳も買い忘れていたようだ。
この辺近くにコンビニないんだよな。
コートを羽織って財布とケータイを持ち、
リビングに置き手紙を書いて家を出ると
寒すぎて家にユータンした。
「さ、寒っ!」
折角、お風呂入って温まったのに勿体ない
ことしてしまったな。
しかし、一度決めたらもう突き進むしかない!
意を決して外に飛び出すと晴れた空に暗黒が
広がるも散りばめられた星屑に透き通るような
澄んだ空気が余計に星空を美しくて見とれた。
マフラーを首にぐるぐる巻きにしながら、
夜にお散歩かと呑気にウキウキしていた。
こんな時間に出かけることなんてないからな。
父さんともよく肩車をしてもらいながら夜道を
星空観察しながら散歩したっけ?
父さん、言ってたな。
母さんに出会ったのは夜が溶け込むような時間だった。
ロマンチックな出会いなのかはよく分からないけど、
父さんが大事にしてる思い出だって良く呟いてた。
『ひーちゃん、お星さまって自分で輝いてんだよ。』
街灯が照らし出す中で見る父さんの姿はとても
夜が似合う人なんかじゃなかった。
『みーちゃんはお月様みたいに綺麗だろ?』
本当に好きで好きでしょうがないって顔だった。
どこまで、母さんが好きなのって聞いたら
無限大って答えるに決まってるんだ。