Hurly-Burly 4【完】
あまりにも血だらけでそれぐらいしか確認できなかった。
スクールバックが無残にも転がっていた。
「よ、呼んでるって応急処置ぐらいあたしにも」
「おめぇでどうにか出来るようなもんじゃねぇよ。」
そんなの分かってるよ。
だけど、何も出来ないなんて嫌じゃないか。
「だ、だけども!」
「ヒヨリン、ヒヨリンは怪我してない?」
ナル君の腕が腰に回ったままギュッと力が加わる。
「してない!してない!むしろ、傷1つついてません。」
だって、犯人だって一瞬しか・・っ!
「みんな、来た時誰ともすれ違わなかった?」
サユにぶつかったあのオレンジ頭の・・・人。
「日和ちゃん、犯人の顔見たの?」
「えっ・・・そんなにじっくりは見てないけど、
特徴なら少しぐらい覚えている。サユにぶつかって
きた人が怪しいと思うのだが?」
「顔見られた?」
京君の声が聞こえるも表情が読み取れない。
「顔は見てないよ。背格好と頭髪の色と匂い
なら覚えてるけど・・それがどうかした?」
でも、急にそんなこと聞いて何だと言うんだ?
あの人、犯人だったのかな。
「それは1人だったか?」
「うん、えっ、でも反対の方に逃げて行った
方は足数が結構あったような・・複数人の犯行か?」
「お前はこれ以上首を突っ込むな。」
ちぃ君の声がやけに通っていた。
「駄目だよ、あたしがこの状況では第一発見者に
なるんだから警察に情報を提供しないと。」
「ああ、それはちゃんと伝えろ。けど、余計な
詮索するな。この件には絶対お前は出しゃばるな。」
ピシャリとちぃ君に忠告されている。
だけど、どうしてちぃ君何か知ってるみたいに
そんなこと言うんだ?
「あ、当たり前ではないか。ちゃんと本職である
刑事さんがズバット逮捕をしてくれるのにあたしは
何の役にも立たない素人だ。」
ちぃ君が言うまでもなくあたしは警察に情報を
提供したら大人しく童話を読んでメルヘンな世界で
生きていこうと思ってます!