Hurly-Burly 4【完】
お相手なりましょう
それにしたって、昨日の作戦会議はとんでもない
ことになってしまった。
結局、たい焼きを袋いっぱい買ってコンビニで
ちゃっかりおでんと肉まんも買ったところで
いつもの部屋に行ったところでちぃ君と目があった。
お前、何で居るとでも言いたげな目だ。
酷いじゃないかと言いたくなったが、しかし我慢だ。
あたし、口開いたらよっちゃんのこと暴露しちゃい
そうで必死に耐え抜いた。
もちろん、このことは内密にして後で抜けて、
4人で作戦会議を開こうと言うことだから用が
済んだらとっとと抜ける気でいた。
これは、よっちゃんの意向だからよっちゃんの
意思を尊重したいと思っていた。
「ヒヨリン、おでん買ってきたの?」
「え、あ、うむ。」
や、ヤバイ。ナル君に捕まった。
ぎゅうっとナル君に抱きつかれるのは
いつものことだからもう気にしやしない。
こ、これは逃げ出すのが難しくなってきた。
秘密の会合が・・・よっちゃんとももっちは
先にじゃあなと言って出て行ってしまった。
ち、畜生!!あの2人あたしを置いてった。
この作戦会議には女の子であるあたしが必要でしょうよ。
もっくんだけがあたしの状況を把握して残って
くれてるという・・・もっくん、やっぱり君は
癒し系のクマさんです!!もう、大好きですよ。
「何か飲み物居る?」
「うっ~どうしようかな?」
馨君がハーブティーを淹れてくれそうになった。
ど、ど、どうするかね!!
「ひーちゃん、仕事まだ残ってたよね?」
「あっ、そうだった!す、すっかり忘れて
たよね。さすが、ナイスもっくん。」
ふ、ふぅ~。
もっくん、ナイスアシストだよ。
君だけは違うと信じていたさ。
これで、そのまま帰ってしまえばいいよね。
よしっ、気合入れてかないと。
「日和ちゃん、鞄まで持ってくの?」
「えっ!?あ、そのまま帰るね。
今日、スーパーの特売があるから
仕事終わったら直帰するねっ!!」
「そうなんだ、気をつけてね。」
「俺が送ってきます。」
もっくんの更なるアシストによって、
その場は何とか凌げた。