運命鑑定



「...な、んで? あんなに美紅、嬉しそうだったじゃん。

彼方クンと付き合ってから、美紅、楽しそうだったじゃん...」



叶華が、今にも泣き出しそうな瞳であたしを見つめてくる。



...なんで?


あたしは自分の幸せよりも、叶華の幸せを願ってるんだよ?


叶華は親友だから。


あたしの冷たかった心を溶かしてくれた、親友だから。



叶華に出会っていなかったら、あたしは心を閉ざして、毎日をつまらないまま生きていた。


叶華に出会っていなかったら、愛斗にも出会っていないし、センパイにも出会っていなかった。


...叶華に出会っていなかったら、あたしはこんなにもつらい思いをしなくてよかったのかもしれない。



でも。叶華に幸せになってほしい。



その一心で、センパイと別れた。



...なのに、なんでそんなに悲しそうな顔を見せるの?




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