運命鑑定

- モトドオリ -




――次の日。



あたしは、憂鬱な気持ちで学校に行った。


そんなあたしに、叶華は何事もなかったように接してくれた。


でも...愛斗は、露骨にあたしを避けてくる。



例えば、叶華と一緒に歩いていて、愛斗と廊下ですれ違ったとき。



「あ、叶華ちゃん」



と駆け寄ってくる愛斗の目に、あたしが映った瞬間、



「やっぱなんでもない!!」



と踵を返していく。




その度に叶華はあたしに笑いかけて、


「叶華は美紅のこと、信じてるから」


と意味深なことを呟く。






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