運命鑑定

- オネエチャン -




―――夏休みも残り僅か。



あと数日で学校が始まるという頃、あたしは勉強に追われることもなく、ゆらーりとクーラーの効いた涼しい部屋にいた。


隣では、必死にシャーペンを走らせている叶華。



「美紅も手伝って...!!」



うるうるとした瞳で見つめてくる叶華を
一瞥して、携帯に目線を戻す。



「ちょっとー...美紅ー」



「...今、それどころじゃない」



短く答えると、携帯を握りしめていた手に力をこめる。



夏休み中も欠かさずやってきた運命鑑定。



今日もいつもと同じ様に、ブックマークを開いて運命鑑定をしていたのだけど...。


ちょっと興味深い結果がでたのだった。




< 127 / 205 >

この作品をシェア

pagetop