運命鑑定
「今日で、終わりにしましょう」
自分勝手かな?ってちょっと思った。
センパイは、あたしにたくさんの『好き』をくれた。
なのにあたしは何1つ伝えられないまま、いきなり別れを切り出して。
本当は別れたくなんかない。
センパイのことが大好きで大好きでしょうがない。
でも、親友の恋を1番に応援したい。
それくらい、叶華はあたしにとって大事な友達だから。
「じゃあ...」
あたしは、センパイの顔を見ると気持ちが揺らいでしまいそうだった。
だから、今すぐにでも、この場から逃げ出したくなった。
踵を返して、自分の家のドアに手をかけようとすると、後ろから腕を捕まれた。