運命鑑定
――何時間...経ったのだろう。
ガチャッという音と共に背後から声がした。
「え...美紅? 何してんの...?」
随分と聞くことのなかった、その声。
ゆっくりと後ろを向くと、シワがたくさん増えて、疲れきった顔をしたお母さんが立っていた。
「...お母さん」
約2年ぶりだった。
お母さんの姿を見たのは。
あたしが高校に入学したとき以来。
別に、会いたければ会えたのに。
「ちょっと、ほら、立って」
お母さんがあたしの手を掴んで立たせようとする。
お母さんの手は、小さくて、しわしわだった。