《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~
「栗原が言っていた…君は無自覚な魔性の女だって」



「えっ!?」



「・・・俺もその通りだと思ってる…。君の無自覚さに付け込んで、どーのこーのはしない。でも、互いに疚しいコトしてないのに咎められるのは腑に落ちない」



「私もそう思います」



「今日1日だけ、薬指の指輪お互いに外さないか?」



「・・・」



「ダメなら俺だけ、外す」


濱部社長は薬指のマリッジリングを外し始めた。





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