《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~
「!?」


早祐ちゃんの組はもも組。


俺の愛しい妻も桃…


桃、桃、桃…


「こんにちは…和也さん」

俺の顔を見て丁重な挨拶をするのは、俺よりも遥かに有能な社長秘書の栗原さんの長男・尚貴(ナオキ)君。



「こんにちは」


「早祐の迎え?大変ですね」


喋り口調も大人びていて…栗原さんに瓜二つ。


「もうすぐ、クリスマスだね。尚貴君はサンタさんに何お願いしてるの?」


「俺…サンタさんの正体知っていますけど…たくっ、俺以外みんな、サンタを信じていて…親の嘘に踊らされていて愚かです」



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