《BL》ボーイズ・クリスマス

ったく。

なんだ、このクリスマスイブは。

一歩外出りゃクリスマス一色。

きらきらと光るイルミネーション。

街に流れるジングルベル。

家族やカップルたちが楽しそうに過ごしてるっていうのに。

この六畳一間でなんで野郎とこんなむさくるしい時間を過ごさにゃならんのだ。

あーあ。

バイトもフルタイムで働いて、うまく時間つぶしができたのに。

野郎二人でイブを過ごす羽目になるのなら、今日のシフト、遅番だったらよかった。

そもそも、こいつ、なんでこんなところへ来てんだよ。

大学でも頻繁に女子から声かけられたりしてるし、女に不自由なんてしないだろうに。

その気になれば、それこそ「今日だけの彼女」だってゲットできただろうに。

……そう考えると、なんだか余計に腹立たしいな。

こっちは嫌でもお寒いクリスマスを過ごさざるを得ないっていうのに。

高校時代から付き合っていた彼女に「遠距離は無理」って理由で振られて、一年弱。

おかげでバイト代は貯まったけど。

やっぱり女が恋しいことだってあるわけで。

俺にだって欲はあるわけで。

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