Shiney
「さ、行こっ!」


夜瑠は張り切って杙凪の手をひいた。


「行ってきまーす!」

誰もいない家に挨拶をして扉を閉めた。


「杙凪、緊張するね!」

「あぁ。」

「杙凪、友達できるかな!」

「あぁ。」

「杙凪、」

「あ、あそこじゃね?」


杙凪の指さす方向に入学式の看板があった。

「ここかぁ?」


“春瀬一南高校”

夜瑠たちは受験会場は別のところだったため、高校自体には初めて訪れた。


「杙凪!私1年C組18番ですっ!」

夜瑠は杙凪にウインクした。

「俺は、、C組10番だとよ」

「同じだね!」

「あぁ」


杙凪が笑った。
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