ボクの震動、キミの鳴動。
オペ室の前の長いすに3人が腰をかけた。
オレは1番端に座った千夏の隣に車椅子を転がした。
4人共無言で、時間だけが流れる。
突然、青山が立ち上がって何処かへ行ってしまった。
・・・・・・かと思えば、缶ジュースらしきものを持って戻って来た。
「泣いた広瀬さんと安田はポカリねー。 関屋くんの飲みたいモン分かんなかったから、関屋くんもポカリねー。 オレだけまさかのコーヒーねー」
青山は暢気にオレたちにポカリを配り始めた。
「・・・・・こんな時に・・・・」
青山に視線を向けると
「だって、サヤ子が『絶対大丈夫』って言ってたから。 サヤ子はオレの絶対。 だから、サヤ子の絶対は『絶対』」
青山は当たり前の様に答えるけれど
最早何を言っているか分からなかった。
ただ、『このヒトは、サヤ子さんの事が大好きなんだろうな』という事だけは分かった。
「・・・・・・ワタシ、コレ飲んだら・・・・行きます」
落ち着きを取り戻した千夏が立ち上がり、腰に手を当ててポカリを一気飲みした。
ポカリを飲み干した千夏に
「いってらっしゃい。 瞬くんとサヤ子が首を長くして待ってるよ」
青山が笑顔で千夏からポカリの空き缶を受け取った。
「瞬の事、よろしくお願いします」
瞬の兄ちゃんが千夏に頭を下げると
「逃げ出そうとして申し訳ありませんでした。 ワタシ、頑張ってきます!!」
千夏も瞬の兄ちゃんに頭を下げてオペ室に入って行った。