恋色 -こいいろ-
私が辰也に背を向けたとき、
腕を引っ張られて振り向くと
優しくキスされた。

私は、いつの間にか辰也の腕の中にいた。


恥ずかしいよ。


心臓の鼓動がはやくなるのがわかる。
顔も赤くなっているのがわかる。



うつむいていた私を辰也はよんだ。

上を向くと辰也は、笑顔で私を見ていた。

「俺、本当に遥のこと好きだよ。
 俺たち冗談とかじゃなくて本当に付き合お。」


「うん。」
私も好きだよという意味を込めて、うなずいた。


辰也の甘い言葉に「いいえ」なんてこたえられなかった。



「じゃあまたね。」
「うん。じゃあね。遥。」

私は辰也に手を振って見送った。







初めての彼氏・・・。
初めてのキス・・・。
初めてが多すぎて
いろいろ不安もある・・・。


でもこの幸せがずっと続くように
願いたいな・・・。



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