わたしは彼を殺した、そして彼に殺される
弐捌
わたしは…

残された指輪をぼーっと見つめた。

あなたからの最後の贈りもの。

それは、キラキラと眩しかった。

わたしの未来も、こんなに輝けるかな?

…ううん、

輝かないとだめなんだよね。

それは、死んでいったあなたのため。

そして、もちろんわたし自身のため。

あなたは身をもって教えてくれた。

そうなんだよね。
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