わたしは彼を殺した、そして彼に殺される
冷静になって出来事をふり返る。

あのときは…

たしかにいきなり

ナイフを目にして怖かった。

けど、それは彼にでなく…

ナイフが怖かっただけ。

殺意って、どんなのかしらない。

だけど彼にそういったもの…

あったのだろうか。


しばらくして、

あの人から連絡がはいる。

彼は携帯に出ないらしい。

メールもしたが返信はなし。

素っ気ない答えだった。
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