甘い姫のスパイス達



「雅也!!痛いっ!」



私が何度叫んでも雅也は
振り向くこともなく

ただずんずん歩いていく




「ちょっと………

……え…?」




私は急に止まった雅也
を見ればある建物の前で
立ち止まっていた



「やだ…」


私は身の危険を感じて
バッグの中に手をいれて

とにかく着信履歴から
一つ番号を押して


通話中にした





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