甘い姫のスパイス達
――――
あのあとはカフェでお茶して
遥斗さんが家まで送ってくれた
『またね』
そう言って多分お仕事に
行ったんだと思うけど…
なんかちょっと寂しかった
「姉ちゃん!いつ帰った!?」
隣の部屋から出てきたのは
弟の蓮。
高校三年生で見た目はチャラい
茶髪の髪にピアス
でもすごく優しい弟
顔もかなりかっこよくて
よく女の子をつれてるのを見る
「ん?さっきだよ、」
「ふーん。てか婆ちゃん達
もう先に寝たよ」
「そっか、蓮明日学校よね、
お弁当作っとくから寝たら?」
私がそう言うと
"おやすみ"と私の頭を撫でて
部屋に戻った
「私も寝よう…」