赤い糸のその先は…。
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・

ふんわりと石鹸の香りがした。 この匂い結構好きかも。


もぞもぞと、私はその香りの方に無意識にすり寄っていった。


頬に誰かがキスをしてくる。優しいキス。


ふふっ。くすぐったい。


茶太郎のザラザラとしたキスじゃなくて、なんだか心地いい。


夢うつつになっている私の首筋にもキスを落とされた。


ふふふっ、くすぐったいよぉ。



チクン。



イタッ!




痛みで目がパチリと開いた。


目の前には、私を覗き込んでいる課長が...。 えっ?


いまの何?


「クスッ、おはよう。」


あれ? これってデジャブ?


またまた、下着になっちゃってるし。


さっき起きた時には、ちゃんと服を着ていたよね?



< 177 / 238 >

この作品をシェア

pagetop