赤い糸のその先は…。

いつもそばにいてくれるお兄ちゃんは、


私がパパとママといることに安心して友達と何処かへ行ってしまったらしい。


「お兄ちゃんを探そう…。」


キョロキョロとしていると、一匹の小犬が垣根を潜っていくのが見えた。


「あっ!ワンちゃん。」


咄嗟に追いかけた小さな私は、


余裕で垣根を抜けることが出来て小犬を捕まえた。


ふと辺りを見回すと、そこは広い草原のようになっていて、


花があちらこちらに自分の存在を気づけとばかり咲いていた。


きっと、種がどこからか飛んできて咲いているのだろう。



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