†王道迷宮†
しばらくすると、また騒がしくなる教室。
そして、いつまでも鬱陶しいこの男。そしてこの男の仲間らしき男が何人かこちらへやってきた。
「なんで~?」
さっきからそればかり。
あたしはため息をついてガタッと席を立つと、教室を出て行った。その後を追いかけてくる男たち。
本当に鬱陶しい。
少し小走りして、男との距離をとってみる。
「おーい、なんで逃げんの?優等生。」
どうやら先回りしたようで、角を曲がったところで鉢合わせする。