『ぱられる☆』
 「最っっ低っ!!!」
 と侑香は毒を吐く。
 さらに、気付いた理乃も眞一郎を可哀想な人、と冷めた目で見つめた。
 心は、自分のことについて話しているのに気付いていない。
 「バッカ…ちっ……違えよ!!あっあれだ……そのっ、後ろにある荷物が特盛だなぁ~~って言ったんだよ!」
 慌てて言い訳するも胡散臭そうにジッと見られる。そして、侑香の顔が急に勝ち気になり、
 「じゃあ、その“特盛”の荷物を片付けるために手伝って貰おうかしら。」
 特盛だけ強調して言った。
 「なんで!!」
 眞一郎は驚愕した。
 「なんでじゃないでしょ!か弱き乙女が二人だけですぐ終わる作業じゃないでしょが!!良いから来なさい!」
 無理矢理に眞一郎の襟首を掴み家に引きずり込んだ。
 「うわっ!待て!まだ靴脱いでねぇ!」
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