『ぱられる☆』

1章

 河石市は小さいながら人口10万人の都市である。東から西まで海に囲まれ、南東には島がある。北は河石市を塞ぐように山地が連なっている。


 そんな、山と海のある自然環境に優れた市を、数年前に時間と金を持て余したアメリカの大企業の会社社長によって買収された。


 そして、市が買収されるという前代未聞の事件を起こしたアメリカの会社とは、インテルやマイクロソフトをも上回るほど急成長した会社らしく、誰も聞いた事のないダークホースだった。
 名前はバスクソフトと言う。
 最近は、科学全般に手を伸ばしている。
 噂では社長の年収は16兆円を超え高所得者世界一とある。


 バスクソフト社は買収してからというもの市内を全てを舗装し建て直した。市内全体に不自由がないよう電車が通っている。
 河石市北部はバスクソフト日本支部という高層ビル群があり大学の研究室もここにある。

 東部は幼稚園、小、中、高、大学校が一部に集められている。
 エレスカレーター式に大学院までいけるので生徒はそれほど勉強はしない。もちろん、勉強する生徒もいるが。
 この辺は学園都市になっており学生寮などもある。

 そこから少し離れた所に住宅地がある。
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