青空バスケ―2nd―

両校が整列して、試合が始まった。


……始まった瞬間に分かった。

ここは強い……本当に。


「大和!!」


パスが回ってきた。

何とかボールを運ぼうとするも、俺の前にすぐ人が立ちはだかる。


「海里……」


アイツ、さっきまで向こうにいたはずなのに……。

……動きが早い。


抜こうと思ったが、周りの状況を見て無理だと判断した俺は少し離れたところにいる翔太にパスをしようとボールを投げた。


……が。


……そのボールは三里に取られ、そのままあっさりとシュートを決められてしまった。

< 112 / 201 >

この作品をシェア

pagetop