青空バスケ―2nd―

「初め、お前が入ってきたときはどうなるかと思ったけどな」

「え、そんなに心配されてたんですか?
あたし……」

「そりゃもう。
前いたマネージャーとは全然タイプが違ったからな」


前のマネージャーさんはあたしと入れ違いで卒業していったらしい。

だから会ったことは全然ない。


「どんな人だったんですか?」

「姉御肌だったな」


姉御肌……楓先輩みたいな人か。


「でも、岬はどっちかっていうと妹みたいな感じだろ?
みんなから可愛がられて。
……だけど、お前はそれだけじゃなかった」


監督がフッと小さく笑った。


「お前はよく見てるよ。
アイツらのことを」

「アイツら………」


……あたしはコートで一生懸命戦ってるみんなの方を見た。


……すごい。


「追い上げてきてる……」

「岬のおかげだな。
お前はいつもアイツらのことを支え続けてくれた。
縁の下の力持ちだな」

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