青空バスケ―2nd―

「こっち向けって」


半ば強引に上を向かされ、大和とばっちり目が合う。

……目が合うと同時に大和は小さく微笑み、チュッと触れるだけのキスをした。


「っ……もう……」

「栞奈、顔真っ赤」

「うー………」


……恥ずかしくて、あたしは大和の胸に顔を埋めた。


「……そういえば、何しに来たの?」

「え?
あぁ……特に用はないんだけど……。
……会いたかったから来た」


っ…………!!


もう……さっきから心臓が持たないってば。


大和がそっとあたしの体を抱きしめる。


「さっき……暁弥に会った」

「え?」

「偶然だったんだけどな。
……アイツ、張り切ってたよ。
俺に勝つって」


アキ君が……。

……そっか。アキ君らしいね。


「じゃあ……大和も頑張らなきゃね」

「あぁ」


二回目。

最後になるかもしれない……大和とアキ君の戦い。


……ちゃんと最後まで見守ってるよ。

だから……


……楽しんできてね、大和。

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