青空バスケ―2nd―

俺達は全員呆然と立ち尽くしていた。


決勝リーグ二戦目。


一戦目……対赤羽は惜敗。


そして……たった今。


……俺達は秀華に惨敗した。


圧倒的な点数差だった。


去年の雪辱を果たすためだか何だか知らないが……今年の秀華は去年よりもずっと強かった。


……俺達の想像をはるかに超えていた。


コートからベンチに戻った時……監督の顔が険しかった。

他の部員達の顔が暗かった。

いつもは声をかけてくれる栞奈も……何も言わなかった。


何とかしなきゃいけない。


分かっていた。


そんなこと。


だけど……とても声を出す気にはなれなかった。

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