青空バスケ―2nd―

「大和の顔……」

「顔?」

「……すごく楽しそう」


栞奈が俺の顔を見て微笑む。


「これで……最後だもんね」


……そうだよ、最後だよ。

だから……


俺は立ち上がって栞奈の頭に手をやった。


「……勝つよ。
それで……守るから、約束」


栞奈は嬉しそうに笑うと、大きく頷いた。


小学生の頃の約束も……

去年の約束も、今年した約束も。


全部……守るから。


今日、この場で……絶対。

< 186 / 201 >

この作品をシェア

pagetop