青空バスケ―2nd―

大和が抜けた試合は蓮ちゃんが引っ張っていってくれたおかげで勝つことができた。

これで青桜高校はまた一つコマを前に進めた。

チームとしては喜ばしい出来事。


でも、大和は……まだスランプから立ち直れずにいた。


……あれから大和と話すことは自然と少なくなった。


大和がバスケ一心だからなのかもしれないし……もしかしたら、あたしが避けてるからかもしれない。


「なー、結局サッカー部の可愛いマネージャーはどうなったんだよ」

「あぁ、あのワガママ女?」


一人、教室でボーッとしていると近くでクラスメートの男子二人が話しているのが聞こえた。


「別にどうもしねぇよ。
まぁ、前よりは仕事ちゃんとするようになったかな。
部長に何か言われたっぽいし」

「へー、よかったじゃん。
仕事だけでもしてくれたら」

「まぁな。
どうせマネージャーなんて雑用係みたいなもんだしな」


っ…………!!


雑用係……。

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