ぬくもりをもう一度
「あ、亨くん。外……」


愛しい声がふわりと囁く。


促されるまま

ゆっくりと視線を外へ向ける。


「雪、だ……」


俺たちを祝福するかのように、

真っ白な雪が

煌めく東京の街を舞っていた。










Fin


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