ぬくもりをもう一度
社会人になってから、

俺はいろんな女から

誘われる機会が多くなっていた。


学生時代とは明らかに違う、

俺を口説き落とすための

食事の誘いが。


入社したての頃、

そんなことなど

無知だった俺は、

誘われるがままに

ひょこひょこと食事へと出向いた。


しばらくは他愛のない話で

無難に時が過ぎるのだけれど、

場所を移したショットバーで

酒もいい感じに入ってきた頃、

決まって女の態度が

コロッと変貌する。







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