後悔バス【短編】
久しぶりに婆ちゃんの夢を見た


中学生だった俺の弁当は婆ちゃんが作っていた


婆ちゃんが作る弁当のおかずは野菜の煮物だの豆だの、とにかく全部が褐色だった


それを見たクラスのヤツが笑うんだ


地味な弁当だなって


だから、いつからか俺は弁当の時間になると、焼却炉に中身を捨てて、購買部で菓子パン買って毎日かじってた


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