涙花
出会い
ちょうど桜が満開になり、私は今、新しい一歩を踏み出そうとしている。

真新しい制服に身を包み、緊張して中々学校の門をくぐれないでいた。

私、虹菜咲はこの春から高校生になる。

門の前でたたずんでいると、後ろから聞き覚えのある声がした。

「咲～。何やってんの？早く学校はいろうよ！」

この子は前田春海。

唯一この学校に来た私の友達。

ショートカットの似合う顔をしていて、美人というより可愛いに属するだろう。

「私春海と同じクラスかね？」

「春海同じクラスが良い～！」

私は春海とは対照的でどちらかといったらおとなしい系に入るだろう。

まあ、なんだかんだで入学式は終わり、次はクラス発表。

私はC組みたいだ。

だが、C組に春海の名前はない。

春海の名前はA組にあり、早速友達を作っていた。

私も友達作らなきゃなー。

まずは教室に行こう、と私は教室に向かった。

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表紙・目次

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