先輩とあたし。

「厳しいことをいってるかもしれない。だけど、高校と中学って違うだけでそうゆうこともあるんだよ」

あたしはこくんとうなずくだけで精一杯だった。

高校と中学でも亮太くんとやっていけると思ってた。

今までとそう大して変わらないと思ってた。

だけど、そうじゃないんだ。

この中学だからこそ、亮太くんとは平日は毎日会えてる。

こんな小さくて狭い中学から1歩出れば、どんなに大きいことがあるんだろう。

高校と中学。

だから、嫌なんだ。

年が違うだけで、こんな可能性も出てくるんだから。

こんなに、不安になるんだから。

高校生はきれいな人やかわいい人がいっぱいいる。

そんな人たちに亮太くんが好きにならないって確証はない。

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