先輩とあたし。
. 先輩とメアド

今日は花火の日。

あたしは同じマンションに住んでいる佐波(サナミ)と神社まできていた。

神社の近くに田んぼっていうかほとんどなにもない空き地があってそこから花火が打ち上げられるから、みんな神社に集まっている。

「あ、愛李ちゃん!!」

ふと誰かに呼ばれた。

きょろきょろと探していると、前方で1年の麻里(マリ)が手をふっていた。

麻里に近づくと1年の子が結構な人数でいた。

10人以上はいるんじゃないかってぐらい。

『どーしたん?』

「いや、とくになんかあるわけないんですけど、報告で!!あたし、彼氏ができたんです!!」

『へぇ!!よかったやん!!で、彼氏だれ?』

麻里は顔を赤らめながら、それに少しにやけながら。

「亮太先輩です!!」

『えぇぇぇ!!!?』

亮太くんはあたしのメル友みたいな人。

実際話したことなんて数えるほどしかないし、ほとんどメールでしかやり取りがないからね。

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