ダイヤモンドの誘惑
・・・

早朝、まだ夜が明けきれる前。

・・・

私は目を覚ました。

・・・

蓮は、私をしっかり抱きしめて、

寝息を立てている。

・・・

彼の癖なんだろうか?

・・・

抱いた女をこうやって

抱きしめて眠るのが・・・

・・・

私は何とも言えない気持ちになったが、

蓮とは一夜限りの事。

そう思うことにした。

・・・

まだ気持ちよく眠る蓮を、

起こさないように、

そっとベッドから抜け出した。

・・・

下に無造作に置かれた服を

急いで拾い、

着替えを済ませた私は、

一旦、自宅に帰った。
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