ダイヤモンドの誘惑
・・・

しばらくして、

ドアが開いた・・来た。

・・・

しかし、

出てきたのは上田さんだけだった。

・・・

「あの、上田さん」

「なんですか?」

「社長は?」

「ああ‥裏からお帰りになりましたよ。

人の目を嫌う方なので・・・」

そう言って苦笑いした上田さん。

・・・

「そうですか・・・

このお礼を言いたかったのに」

「社長があんなことをしたの、

初めて見ましたよ」

そう言って、ネックレスを指差した。

・・・

「なんかの気まぐれじゃないですか?」

私は言って作り笑いをした。

・・・
「私はここ当初からずっといますが、

気まぐれでそんな事をするようなかたじゃない

と、思いますよ」
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