冷たい雨に咲く紅い花【後篇ーside実織ー】
実織様の立ち止まったその前には、
暁弘様の姿。
会場の視線は、
全てその二人に向けられていた。
「なんだ、なんのまねだ?」
目の前に立ち止まった実織様の姿に動じる事なく、
変わらない冷ややかな言葉と視線を送る。
「嫌がらせか?紘夜の」
この状況でも、
動じる事なくそう言い放つ暁弘様は、
真影家の現当主として、
さすが、としか言えない。
この大きな家を支える人なのだと、
見せつけられる。
でも、