最後のletter                  ~天国からの手紙~


 コンコン

 「はい」

 「おっねえちゃん」

 そう鳴き声で入って来たのは

 夏葉だった

 「ん?」

 「お姉ちゃんは戦ってるんだよね??
  病気と
  辛いのにいつも夏葉に見せてくれてた笑顔は
  無理やり作ってたんだね」

 そう言いながら夏葉は俯いた

 「そんな事ないよ
  作り笑いはしないよ

  みんなといる時は私にとって
  幸せな時間だから」

  私は俯いたままでいる夏葉を

  抱きしめた

 
 今抱きしめていないとなんか
 いつか後悔しちゃいそうだから


 「お姉ちゃんはこれからの時間を大切にしていくよ」

 「お姉ちゃん」

 「病気
  治すからね」

 「でも・・・
  治らないんじゃ・・・」

 「大丈夫!頑張って治すよ!
  治ったらいっぱい遊ぼう(笑)」

 「夏葉もう

  赤ちゃんじゃない」

 そう拗ね気味の夏葉を見て自然と笑顔がおぼれた

 「そうだね笑夏葉は中学生だったね笑

  ホラ顔 洗っておいで」
 「はぁーい」

 そして夏葉は部屋から出て行った
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