戦慄フォルテシモ






『な、そ、そんな訳ないじゃないっ!馬鹿な事言わないでよ』



------------------だから冗談だって。

高瀬の顔は真っ赤で、一目で男経験の薄さが分かる


まぁ、この反応じゃ彼氏も居ないし、今までも居た事ねーんだな



『……可哀想な女』


俺がポツリと呟いた声は高瀬には聞こえて居なかったらしく、不思議そうな顔をしていた



多分こうゆう女が恋愛したらやっかいなんだろうな


何もかも初めてな女は重いし、男にどっぷりハマりやすい


まぁ、俺には関係ないけど



『あ、そうそう。私ね、来週からバイトする事になったの』



何故か嬉しそうに報告してきた


バイト?それって嬉しい事じゃねーだろ



『サンセットって言うカフェでね。あ、でも普通のカフェじゃないんだよ』


興味はないけど、そんなに楽しそうに言われたら話の続きが気になる


『……なんだよ、普通のカフェじゃないって』


『ふふ、今度尚も来てよ!友達連れて来たら店長がサービスしてくれるって言ってたから』



結局高瀬は何のカフェなのか教えてくれなかった


つーかなんで俺が行かなきゃいけねーんだよ

友達じゃねーし



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