君との幸せな心愛
朝になった。

一緒にこのままいたいけど、さすがにいい大人が仕事に行かないわけにはいかない。

優奈と洋介はずっと車の中でも手をつないだまま。

洋介は優奈を家の近くまで、送り、東京へ帰って行った。



桃は、あったかい右手、洋介のぬくもりでぼぉ~っとしていた。

「あ~やばいやばい。仕事の準備しなきゃ。」

それにしても、ホントに、やくざ姿以外は、すべて桃に何もかも合っていた。きっとやくざ姿もなれてしまうのだな。自分の服装は変えそうもないし。
あははっ。

あの金のネックレス、ブレスレットだけで、100万くらいと言っていた。おじいちゃんの形見だそうだ。

そんなんから、洋介は自分でも「俺、やくざみたいに見えるだろ?」と笑いながら言っていたんだ。

本物のやくざでなくてよかった。


この日以来、2人は、今までよりも、メールも電話も増えて、堅い関係を気づいていった。


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