LOVE PRINCESS(美鶴&琴)
RAINY



今日は、姉の結婚式。

晴天にも恵まれ、清々しい気分の俺の前に懐かしい顔を見つけた。


「久しぶり、どう? 上手くいってる?」


後ろから、そう声をかけると勢いよく振り返った女性は


「美鶴さんっ! はい。あの時はありがとう」


そう明るい笑顔で返事をしてくれた。


実は、別れた彼女との再開だったりするんだけど。


とは言っても、親の手前付き合っただけの彼女。


取引先の娘だった彼女は好きな人がいたのに、親からの大反対されていた。


そんな時、俺との話が親同士で持ち上がった。


彼女の親は、俺と付き合えば、そんな男のことなど忘れるだろう。そう思い込み。

上手くいけば、結婚させ会社の合併でも狙ってたんだろう。


そんな魂胆なんか丸見えで。

でも、俺も彼女も騙されてあげたんだ。



偽りの恋人ごっこ。



彼女の親が落ち着くまでの期間限定のお付き合い。

だけど彼女の親も中々しつこい人で。

偽りの恋人ごっこは暫く続いた。


その間も2人の想いは強かったのを今でも覚えてる。

そんな2人を……少し羨ましく思ったんだよね。


そして頃合いを見て、俺から彼女を振った事にして別れた。

俺から振った事にした方が、何かとその後も都合が良かったし。


まぁ、俺としても彼女を利用させてもらっていたからお互い様ってわけなんだけどね。


彼女と付き合っていれば毎晩遅く帰る俺を誰も疑問に思わないだろうから。


でも、好きな人と一緒に居たい。その気持ちが1番よくわかったからって純粋な気持ちもあったんだよ?

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