AZZURRI~AZZURRO番外編~
あ、どうもこんにちは。
クリス様の近衛副長官を務めさせていただいております
ゴルチェと申します。


えー…なんか前のページで
俺の過去に着いて触れられてるみたいですけど

俺ってこれで終わりなんでしょうか?


もっと
長官やジャン様の様に…こう…
なんか話ないんですか?!


(すみません。ありません、書けませんでした。)


…そんなハッキリ言われましても…

あ、じゃあ
俺から話しします。



この間
ユキノ様が何やら「あみもの」成るものをされていました。


羊の毛を紡いで縫う糸よりもすごく太いひも状のものにし
それを細い棒で編んで
なんと一枚の長い布が出来たんです。

尋ねると「まふらー」というもで首に巻いて暖をとるそうです。
頬を染めてクリス様に差し上げるとおっしゃっていました。


本当に素晴らしいお二人だと思います。

ずっと御二人の傍でお仕えして行きたいのですが…
俺はクリス様の近衛から移動することになりました。

陛下のご命令で
皇太子殿下の近衛長官がはやり病で亡くなったので
副長官が長官に昇格し
その空いた穴を埋めるために
皇太子殿下に仕えることになりました。

皇太子殿下の近衛副長官なんて恐れ多い事ですが
大変な名誉だと思い心して承る事にしました。


でも
心残りが一つ…
< 29 / 37 >

この作品をシェア

pagetop